2013 D&AD Awards Pencil Talk
後編:制作者による作品トークセッション
Event Date : 2013.11.19
佐藤 卓(佐藤卓デザイン事務所 代表取締役)
齋藤 精一(株式会社ライゾマティクス 代表取締役)
古屋 言子(D&AD Japan Representative)
日本デザインセンターも積極的に挑戦しているD&AD賞ですが、日本事務局の古屋言子さんと、海外の賞を通してデザインを考える場を持とうという話になりこのトークが実現しました。ゲストは佐藤卓さん、そしてライゾマティクスの齋藤精一さん。2013年度の審査員であるお二人に加えて日本デザインセンターから大黒大悟、荒井康豪が登壇して、参加者120名の方たちとの熱い3時間になりました。
レポート後編では、制作者自身が語る作品への思いをご紹介します。
グラフィックで、新しい体験をしてもらいたい
グラフィックで、
新しい体験をしてもらいたい
新しい体験をしてもらいたい
古屋
日本はエントリーの数では、他の国に比べて少ないのですが、受賞の数という意味では、非常に好成績です。たとえばこの『Zumtobel Group』*1など、グラフィックデザインは毎年成績がよくなっているカテゴリーでして、そういった意味でもD&AD側としても日本からの作品というのは関心が高まる一方です。
高橋 聡
この『Kanji City』*2は、PARTYとライゾマティクスさんとCafé Companyさんとつくったものです。フィットネスプログラムと言いまして、スピニングというフィットネスのプログラムなんですが、いろいろな都市の映像を見ながら自転車をこぐというフィットネスです。マンハッタンだったり他の都市をつくったんですが、それを今度は京都でやりました。このプログラムのために京都の町を漢字で構成してつくるという映像をつくりました。
京都の町はいろいろな文化的なものや、承継物的なものが多いので、これを漢字で構成したら面白いかなというところでつくっていったのですが、実質は倍くらいボツになったものがあります。この場合は紙のデザインではなくて、映像に落とし込まなくてはいけなかったので、流れの中で見たときに文字が読めるか、あとは体験として面白いか、というところで議論を重ねてつくった作品です。
古屋
これは実際にスポーツをしていると却って邪魔なんじゃないかとか、そういう意見も審査員の中であったのですが、その辺のシミュレーションも実際されたのですか。
高橋
ただこいでいるだけではなくて、違う新しい体験をしてもらいたいというのがあったので、ここは挑戦という部分もありました。
*1:『Zumtobel Group』グラフィックデザイン アニュアルレポート部門 イエローペンシル受賞。照明会社のアニュアルレポート。1冊は、すべてモノクロで構成され、すべてタイトルから本文まで、8ポイントのクーリエで組まれている。もう一冊は、テキストがないグラフィックだけの内容。インド出身のアーティストの作品を用いて展開。この照明会社にしか出せない独特な照明の色味を特殊な蛍光インクを使って表現。
*2:『Kanji City』グラフィックデザイン ムービングイメージ部門 イエローペンシル受賞。制作はPARTY + TYMOTE。自転車をこぐフィットネスプログラム。
説明することから一切離れる
説明することから一切離れる
佐藤
田中一光さんが、写真家のIrving Pennさんと(三宅)一生さんと一緒に始めたのが、PLEATS PLEASEの最初なわけです。服自体は相当多くの人に知ってもらえているだろうと。だからその上でさらにできることはないだろうかと考えて、服の説明をするっていうことは一切やめたっていう、そういうシリーズが『PLEATS PLEASE Happy Anniversary Posters』*3です。このときはいわゆる「唾液を出す」「シズル」ですね。
古屋
おいしそう、という感覚が出てくるんですけれど、洋服のブランドとのつながりというのは、どういうことなんですか。
佐藤
PLEATS PLEASEって、服なのにおいしそうっていう感覚に近いと思いました。服を説明するということから一切離れて、いわゆるファッションのビジュアルから一線を画したビジュアルができないだろうかということで、このシリーズを続けています。
PLEATSって意外と粘土みたいなもので、ありとあらゆる表現が可能で、こんな服って、世界にないんですよね。
古屋
「ISSEY MIYAKE」というブランドは、世界的に有名で、みんなから愛される、そういったハイエンドのブランドですが、そういったブランドを相手に長年仕事をされている中での難しさとか、面白さはどんな点でしょう。
佐藤
もうね、三宅一生さんが見ていると思うと、クリエイターの大先輩じゃないですか。まあ、辛いですよ(笑)。これはクリエイターならわかりますよね。だって、同業の大先輩でしょ。プレゼンする相手は一生さんではなくて、ご担当の方々ですが、当然一生さんはご覧になるわけでしょ。毎回さりげなくやっているようなんですけれど、スタッフと一緒に、ど、どうする? 今度、みたいな。もう雑巾乾いてるぜ。これ以上絞ってもなにも出ないよって感じで絞り出す、そういう感じです(笑)。
古屋
でも絞り出すんですね。
佐藤
意外と一滴くらいはポツッと出てくるもんなんですよ(笑)。
荒井
この『Jelly Fish Book』*4は、すごく個人的なものなんです。自分の個展のための作品でして。個展をやるときにテーマを考えていて、いつもすごく制約がある中でデザインをしているんですが、自分で架空の文字ですとか、全部つくってしまったら、レイアウトとかグラフィックデザインでより理想に近づけるんじゃないかなと思ってつくったものなんです。
古屋
作品名が『Jelly Fish』といってクラゲなんですけれど、これはクラゲの本ですね?
荒井
厳密に言うと、架空のなにかです。スペルもわざとクラゲと変えているんですね。応募のときにひよって、あまりにわけがわからないとあれかなと思って、クラゲのスペルにしちゃったんですけど。本自体は、本当は「r」が正式でして。クラゲをお手本にはしているんですけれど、これ自体は架空の、際限なくこれから広がっていくっていうふうに考えています。
青焼きの色ですとか、時間が経つと駄目になっちゃうみたいなところが気になっていて、青焼きでなにかしたいなと思って、なにを表現しようかなと思ったときに、クラゲの透明感ですとか、壊れやすい部分を少しクラゲを参考にして、グラフィックをやろうかなと思ってつくったものです。
基本的には目の楽しみというか、ひとつの形状でほとんどつくられていて、ヘアピンみたいなアールがあるんですけれど、それで組み立てられていて、それで全部できていたら壮観だろうなと思ってやったものなんです。
古屋
審査会の中でも一体この本はなんなんだ、なにのためにつくったのか、なにの役に立つのかとかいろいろ議論が出ました(笑)。先ほどのD&ADの基準から考えると、この作品は、うーん。というのがあった反面、グラフィックデザインとしてのひとつひとつのレベルが非常に高かったということと、審査員の方もみなさんがつくり手なので、こういった本は自分もつくってみたい、もしくは過去につくったことがある、自分の世界観を作品に落としたいというのは、共通した夢であるので、それを潔くやった『Jelly Fish Book』というのが、みんなから共感されたということでもありました。
佐藤
これのおもしろいところは、他の国の読めない文字ってこうやって見えるわけじゃない。だから世界中の人が読めない(笑)。面白いよね。タイの文字とかアラビア文字って全然読めないじゃないですか。それに近い感覚があって面白いね。
吉田
この『TATAMI』*5は、畳屋さんの広告です。クライアントから黒い畳が出るので、海外用にプロモーションしてもらえないかということで始まりました。作品名は『TATAMI』とありますけれど、外国人に届けるときに日本を間違った捉え方にしたくないと真正面からぶつかろうと思いデザインを進めていきました。
古屋
この作品は、グラフィックの基礎的な技術面で非常に高いという評価がありました。海外の方がイメージするジャパニズムというか、日本の美意識というものに海外の方はすごく憧れるんですけれども、実際にはそういうようにはできない、それを真正面から出した作品ということで、そういうところが非常に良かったのではないかと思います。
佐藤
黒い畳ってね、どういう感じになるんでしょうかね。ちょっと面白そうですね。興味深い。
吉田
あまりデザインしすぎると、一昔前のモードみたいな感じになって格好悪いなと思ったので、本当にシンプルに表現できたらいいなと思いました。
佐藤
すごいミニマム。ジャパニーズミニマムっていう感じが全面に出ている仕事ですね。
古屋
さらに今年の受賞作品の中から、ポスター部門で、どちらもインブックの『Migratory Bird』*6、『Natural』*7について作品の解説をお願いします。
前島
普段からイラストレーションを描いていたというのもあったのですが、そのイラストレーションを使って、小さいギャラリー兼ショップのポスターを制作したものです。もともとそこが夫婦でやられているMigratory(移動)ショップだったので、そこに合わせて、二羽の渡り鳥をモチーフにイラストレーションを使って、ポスターとして展開しました。
『Natural』は、『Migratory Bird』のポスターを見て、先ほどのギャラリーの方が自分たちもそういうようなポスターを、というような話がありまして制作したものです。これも個人的なところが強いんですが、そういう出品用に制作したもので、実際はポスターを販売するという、間違ったようなこともやっているんですけれど。このポスターは販売して、それを収益にしたりしています。
古屋
グラフィックデザインの審査員長のDavid HillmanはPentagramというデザイン事務所の設立メンバーのひとりですが、彼が特に気に入った作品だとロンドンから聞いています。イラストレーションという、ある意味クラシカルな技法ですが、こういった技法がポスターに使われて作品として出展されるということも彼的に非常にうれしかったということでした。
*3:『PLEATS PLEASE Happy Anniversary Posters』 グラフィックデザインポスター部門 ノミネーション受賞。制作は佐藤卓デザイン事務所。
*4:『Jelly Fish Book』 グラフィックデザインのカタログ・ブロシュア部門でノミネーション受賞。制作は日本デザインセンターの荒井康豪。
*5:『TATAMI』グラフィックデザインポスター部門でノミネーション受賞。制作は日本デザインセンターの吉田貴成。
*6:『Migratory Bird』グラフィックデザインポスター部門でノミネーション受賞。制作は日本デザインセンターの前島淳也。
*7:『Natural』グラフィックデザインポスター部門でノミネーション受賞。制作は日本デザインセンターの前島淳也。
海外から見た日本のグラフィックデザイン
海外から見た日本のグラフィックデザイン
古屋
グラフィックデザイナーの福田繁雄さん、松井桂三さんのお名前は、日本の作品に対する関心の高さの象徴だったんですけれども、日本のグラフィックというのは、海外から見てどういう立ち位置にあるのか、卓さんはどうお考えでしょうか。
佐藤
日本の場合は、例えば日本語は日本の中でしかコミュニケーションが成り立たないということもあるので、逆に言うとそこで熟成されたものがあります。お互い日本人同士では、言わなくてもわかることは、言わなくても表に出るんですよね。かなり高度なコミュニケーションが成立する場なんです。
国が違うと言葉も違うし、価値観も違うし、ありとあらゆることが違うので、世界で普遍的な誰にでも通じる、だから昔で言うと、福田繁雄さんの大砲に弾が逆向きになっているポスターっていうのは、あれは言葉が通じなくても誰が見ても訴えようとしていることはわかる。そういうものをつくられた人もいるんだけれども、福田さんのように、インターナショナル、世界のあらゆる人たちにコミュニケートするというよりも、とかく日本の中で成立するものを求めるというのは、別に悪いことではないです。日本の中で成立しているから、大概の人が見てわからないと言ったとしても、それは確かにわからないんですよ。熟成した、逆に言うと非常に高度なコミュニケーションが成立しているということを海外にどうやったらわかってもらえるだろうか、それをどう伝えていくか。ここを努力していかなければいけないと、すごく思います。
大黒
『人体百図』*8は、A4サイズのわら半紙に孔版印刷をしたものです。言葉があってさらにビジュアルがあってギリギリ成立するくらいの、ぱっと見よくわからないようなグラフィックを100枚くらい集めて束にしたものをつくりました。
『武蔵野美術大学2012年』*9の冊子は、もともと大学案内や優秀作品集、問題集というものが5冊あって、美術大学がつくっていたのに制作物が結構バラバラだったんですね。それで全部をアートディレクションしたものをつくりましょうと、5冊の冊子で色がきれいに出てくるようなものにしました。
色合わせがきれいなものを4色ではなくて高輝度印刷の中、色をグラデーションで補色みたいなものを合わせるんですけれども、境界のグラデーションも濁らないようにというのを意識してつくった大学案内です。
佐藤
これが世界で評価されるというのは、福田繁雄さんの作品が世界中の人にわかる、というのと同様の存在ということですね。世界中の人が感じる、美しいと思う、そういうところまできちゃっているということだと思うんです。さっき言葉の問題の話をしましたが、逆に言うともうそれを乗り越えちゃって、世界中の人が、ああ、これきれいじゃないって思う領域にまでいっている、ひとつの象徴的な作品かもしれない。すごく美しいです。
色部
『本—TAKEO PAPER SHOW 2011』*10は2011年に開かれたTAKEO PAPER SHOWのイベントの内容を総括するような1冊の本です。多くの有識者の方に紙の本についてコメントを寄せていただいたものをこの1冊の本にまとめているというものです。第1章では、序章のようなところでいろいろな過去の歴史的な映像から、個人的な写真であったり、本にまつわるシーンを配しながら、本とはなにかということをみなさんの頭の中に反芻させるようになっています。
荒井
あるとき、オーガニックベジタブルのお店の企画で、野菜を花束みたいにして売るというものがあって、どういうときにそういうものを使うんだろうという話になりました。冠婚葬祭とかそういうときじゃないとなかなか手にしないだろうなという話になってつくった商品が、この『Decoration Vegetable』*11です。日本の結婚式ですとか、そういう行事にまつわって、グラフィックを展開していったものです。
*8:『人体百図』2012年度カタログ・ブロシュア部門 イエローペンシルを受賞。
*9:『武蔵野美術大学2012年』2012年度カタログ・ブロシュア部門 インブック。制作は日本デザインセンターの大黒大悟。
*10:『本—TAKEO PAPER SHOW 2011』2012年度カタログ・ブロシュア部門 ノミネーション。制作は日本デザインセンターの色部義昭。
*11:『Decoration Vegetable』2012年度カタログ・ブロシュア部門 ノミネーション。制作は日本デザインセンターの荒井康豪。
なぜ海外のアワードにチャレンジするのか
なぜ海外のアワードにチャレンジするのか
古屋
荒井さん、大黒さん、他のみなさんもそうですが、積極的に海外のアワードにエントリーをされて、実際に賞も受賞されていますが、なぜ敢えて海外のアワードにチャレンジをされているのでしょうか。
大黒
日本の広告などを広告賞に出して、その延長線上で海外からどう見られているのかなとか。海外で仕事をしていきたいというのもありますが、自分がつくっているものが、文化を超えたら通用しなかったとか、他の国の人が見ても、すごくきれいなのかとか。先ほどの佐藤卓さんのPLEATS PLEASEはとても好きな作品ですが、そういうものが自分もつくれているのかな、という確認作業のようなところがあります。海外の出品はお金がかかるので、あまり…(笑)。狙ったものしか出さないですね。
荒井
ぼくの場合は、もともとデザインを始めたときに、すごくロンドンのグラフィックデザインが好きで、Peter SavilleとかNeville Brodyとかの影響を受けていて、そういう人たちに認められたいなっていうのが最初にありました。それからずいぶん時間が経ってからですが、日々の仕事とかで自分の立場がイマイチだなあとか思っていて、それを突破できるものはないかなということで、海外の賞に出すようになったんです。
古屋
海外のアワードに出すときは、海外の人から見て日本らしさを求められるときもあるかと思いますが、作品を出すときにそういうことを意識しますか。
荒井
最初は全然意識していなくて、わりと日本的なものを遠ざけていたというところがあったんですが、ある賞でたまたま日本的なものを出したときに、すごく評判が良くて。最近は逆に世界中の人たちに1個ずつ武器が与えられているというか、その国の自分の文化だったらなにをやってもいいというようなものがあるんじゃないかなと思っているので、わりと肯定的に日本の文化を生かした作品をつくって、新しい解釈でやりたいと思っていますし、やったりしています。
大黒
僕は結果的にそう見えていたらしょうがないなと思うんですけれど、できればそういうものは、意識して出したくはないなあとは思っています。
日本的なことを意識する必要はない
日本的なことを意識する必要はない
古屋
卓さんにお伺いします。海外の人から見るとどこかしら日本らしさを求めるところも審査の中にはあったりするんですが、そのあたりはどう思われますか。
佐藤
別に全然意識しなくていいんじゃないですかね。普段している仕事で、いろいろな国の人たちに見てもらいたいと思えば出せばいいだけで。日本人だから、日本的なものを選んで出すなんていう意識は一切なくていいと思いますけれどね。基本的に、日本で起きていることは素晴らしいことだと思っているので、日本は本当に世界に誇れる国だと思っているんです。誇らしいものができたなとか、見てほしいなと思ったら出せばいいんじゃないかなと思います。私なんかもいい年こいて、これはちょっといろいろな世界中の人に見てもらいたいなと思ったときには、もちろん落ちちゃうかもしれませんが、入ればひとつのアワード自体がより多くの人たちに知ってもらうひとつの媒介になると考えるとそのくらいの出品料でそれが可能であればね(笑)。
木住野 彰悟
日本ということに関して、『JA Minds』*12についてお話しさせていただきます。JAは全国規模でまとまっているわけではなくて、地域ごとに小さい単位で独立採算制でやっていて、このJAマインズというのは東京の調布にある団体です。僕は普段、建築に入ってくるインフォメーションデザイン、サイン計画と呼ばれるものやVIをやっています。今回は、ここの建築を建て直す機会にJAマインズのサービスが多岐に渡っていて利用者にわかりづらいため、サインでなんとかして欲しいというオーダーでした。
サインを考えていくというのは、当然、場をつくることです。農業の方や地域の人たち、いろいろな人たちにとって親しみやすく内容がわかりやすいサイン計画をつくろうと。同時にJA自体に国の組織のような固いイメージがあるのですが、サイン計画を突き詰めていくと、外に発信していくビジュアルアイデンティティというものにもなっていくため、知らないうちにVIの提案に変化していきました。もともとのオーダーであるサイン計画を、VIとして使ってくださいというようなことを時間をかけて説得して定着していったというような経緯です。
古屋
この作品が評価された理由は、グラフィック的な要素も非常に高いのですが、JAが日本で大変に古い組織で比較的保守的なクライアントであり、かなりタフな相手だということを、D&ADの審査員が説明を読んで理解しており、その上で、このプラスチックに変わったVIの展開という、その大変さも非常に審査員の評価につながっています。
木住野
説明する機会もあまりないので。そういうところまで判断していただけるということを伺うこともできたし、初めての経験ですごくよかったです。
*12:『JA Minds』 ブランディングの部門イエローペンシル受賞。制作は6D。