CHAMBER of CURIOSITIES
東京大学コレクション

日英併記

骨格標本や液浸標本など、学術標本は人の感覚を戦慄させ、思わず目を釘付けにするような物質の魅力に満ちている。その美と魅力に精通する東京大学総合研究博物館の西野嘉彰教授に、写真家の上田義彦による博物標本の撮影を提案し、その書籍化をお手伝いしたのが本書である。
標本は言うまでもなくデータではなく物質である。その魅力を受け継ぐ書籍であるなら、その存在感で異彩を放つ書物があってもいいのではないかという考えからデザインしている。厚さ10mmのアクリルのケースに収まる思い切り特別な仕様。標本を撮影した写真の数々が、もう一度標本容器に収まった。

2006

AD:Kenya Hara
D:Kenya Hara,Sawako Ino
PH:Yoshihiko Ueda
Producer:Yoshiaki Nishino
CL:The University Museum,The Uiversity of Tokyo