The hand remembers
作品と静かに対峙できる窓。

フランス人デザイナーRonan Bouroullecによる原画展「The hand remembers」の展示空間の設計を担当しました。会場では、窓からアトリエの中を眺めるように、窓から外の風景を見つめるように、作品と静かに対峙する時間を過ごすことができます。
アイデアの着想の源は、ロナン氏の作品集の中にあった写真です。窓越しに海を撮影したその写真がまるで氏の額装された作品のように見え、イメージがシンクロし合うその楽しい体験から今回の発想が生まれました。
会場には、元々ある構造体の4本の柱を覆うように、四角い窓の空いた箱部屋をつくっています。極めて簡潔な構成ですが、歩いていると見える風景がどんどん変化し、同じ会場にいるはずなのに窓ごとに異なる風景が広がっていきます。窓の中の窓の中の窓。連続する窓が細長い空間に奥行きを生み出しています。
Exhibition / Space




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