JRグループ CIデザイン
マークの制作も、社会への衝撃も。

JRグループは、日本国有鉄道(国鉄)の民営化によって1987年に発足した日本の鉄道会社のグループです。北海道から九州までの一元運営がうまくいかなくなった国鉄の民営化を当時の内閣が可決成立し、旅客鉄道6社と貨物会社1社の計7社から成るJRグループが誕生しました。
マーク制作の条件は「Japan Railways」「Nippon Railways」をそれぞれ略した「JR」または「NR」、それ以外の幅広い案ということのみ。民営化されても駅や車両は変わらず、目に見える部分で変わるのはロゴマークだけ。JRにするかNRにするかはロゴマークのデザインによって決定する可能性があるという、まさにデザインが物を言うミッションでした。
多数の案の中から選ばれたのは「JRマーク」。車両走行時の視認性に配慮しながらもスピード感と安定感を両立させ、7社をカラーで差別化しました。また、マークの認知度を高めるために民営化初日から全国一万車両にマークを展開することを提案し、『JRマーク車両貼付け指示書』も制作。社会に大きなインパクトを与えました。
Visual Identity
1987年、国鉄が民営化するにあたり、JRのロゴマークを制作しました。鉄道車両は両方向に進行するため、車両が右に動いても左に動いても違和感のないようにデザイン。高速で走行しているときの視認性にも配慮した太さとしました。また、横に広がるシンプルな一筆書きの形状によりスピード感も表現しています。







Credit
- Creative Direction
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- 梶 祐輔
- Art Direction
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- 山本 洋司
- Design
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- 山本 洋司
- Supervision (Editorial)
- Produce
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- 権守 郁夫
- Agency
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- 電通 *
* 社外