グルベンキアン現代美術館 CAM
内と外を鈍角につなぐ。

欧州有数の文化財団であるカルースト・グルベンキアン財団により、ポルトガル・リスボンに設立された現代美術館CAM(Centro de Arte Moderna Gulbenkian)。その大規模改修に伴い、サイン計画を手がけました。
ゆるやかな曲線を描く張り出し屋根が特徴的な新建築は、日本の木造家屋に見られる「縁側」に着想したもので、建築と自然がシームレスに調和するよう設計されています。
そんな建築の文脈を受けて、サインも鋼材を鈍角に折り曲げた形状に。周囲の自然と溶け込みながらも、誘導が必要なときには情報への注意を促し、順路を明快に示す、立体的な矢印のような役割を果たします。さらに、経年変化した鉄を思わせる色合いで統一し、屋内にも庭園にもなじみ、内と外のつながりをより感じさせる存在に仕上げました。
Signage









