Oct. 2020

正しく機能しているか 正しく機能しているか 正しく機能しているか

後藤健人/オンスクリーン制作室/Webデザイナー

本質がぼやけないように、伝えるべきものを選別する

後藤健人

オンスクリーン制作室/Webデザイナー

1988年生まれ。名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学科卒業後、Web制作会社を経て、2016年、日本デザインセンター入社。デザイナーとエンジニアの中間の視点を生かした「FONTPLUS」、「Fontworks」等のWebサイトや、「Osaka Metro」モーションロゴなど、横断的にオンスクリーンメディアのデザインを手がける。趣味は写真の現像、シンセサイザー弄り。

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こんにちは。Webデザイナーの後藤健人です。Webデザインや実装を主軸にしながら、モーショングラフィックも作っています。意識しているのは、機能するデザインです。たとえばWebサイトであればプログラムでサイトの手触りを。動画であれば動きの緩急であったり、間だったり。そういった細かい部分を作り込むことで質感や命が吹き込まれ、デザインのコンセプトや意図が正しく伝わったりするんですね。ただし、これらはノイズになってしまう危険性もあるので、自分は過度な演出になり得るものを避けるようにしていて。本質がぼやけないように、伝えるべきものだけを抜粋する。そういった考え方のもと、デザインしています。

コロナ禍でテレワークするようになって物理的な距離が開いた一方で、実はパーソナリティというものが垣間見えやすくなっていて、逆に距離が縮まったように感じています。オンラインミーティングで初めてお会いした人のデスクトップの壁紙がネコだったとか。その人が持っているイメージとは、また違ったものが見える。そういった気付きがあって面白いなと。世の中は大きく変わりましたが、あまり悲観的には考えていなくて。むしろ、今まであった常識みたいなものを考え直す。そういったきっかけになったのかなと思っています。

Webは、流行り廃りが早いというか、進化のサイクルが早いです。ただ、その進化のサイクルの中で、必ず新しい技術が生まれています。その技術によってコンテンツ側が引っ張られて、新しいものができることが多いんですね。それって作るという体験が変わっていけば、アウトプットされる体験も変わるということだと思うんです。車輪の再発明とも言えますが、ツールを作ることで何か新しいものが見えるかもしれない。そういう意味でも、ゆくゆくは新たなものを生み出す仕組みづくりをやってみたいですね。

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