その瞬間を閉じ込めたい その瞬間を閉じ込めたい その瞬間を閉じ込めたい
写真は時を記録できるすごいメディア
岡庭璃子
画像制作本部/フォトグラファー
1992年生まれ。立教大学社会学部メディア社会学科卒。2015年日本デザインセンター入社。2015年 「HUNGRY ISSUE.5 LIMITED EDITION」に選出、展示(渋谷、京都、札幌)。TOYOTA、女子美術大学、stoneなどの撮影に携わる。人物を撮るのが好きで、母をはじめ、友人や旅先で出会った人たちを撮影。最近は動画の作品も精力的に制作している。
こんにちは。フォトグラファーの岡庭璃子です。入社4年目です。最も印象的だったのは、女子美術大学のサイトリニューアルの仕事です。大きなビジョンをデザイナーやコピーライターと共有して、イメージは投げてもらえたんですよ。こういう思いを感じる写真がいいけれど細かくは決めないから、やりたいようにやっていいよと言ってもらえて。もちろんビジョンを表現するのだけれど、それを自分なりに解釈しつつ写真を撮ることができて。実際の撮影もゲリラ的に声をかけて、おしゃべりしながら撮ったりとか。そういう偶発的な感じの仕事は経験がなかったので、すごく楽しかったし、いままで見たことがないようなものになったんじゃないかな、って思っています。
最近、母と里山十帖に行きました。母のことは、仕事を始める前からずっと撮っています。クライアントがいるわけでもないし、誰に見せるわけでもないんですけど、写真を撮る根本な気がしていて。原点に戻れるというか、自分自身がリセットされるので、毎年旅行して母を撮りますね。
写真を撮るのは、なんか閉じ込めたいって感じです。いつも同じような毎日でも、ぜったい一緒のときってないし、戻ることもできないじゃないですか。でも写真に撮っておくと、その瞬間を記録できるから、すごいメディアだなと思ってて。それで写真にハマったんですけど、その瞬間の気持ちというか、ドキドキした感じを忘れないでいたい。だから、気持ちそのままですね。ああ、すごい光きれい、残そう。ああ、すごいこの角度可愛い、残そう、とか。そういう、残したいという気持ちが強いです。とっさに切ってます。