Aug. 2017

第三者の目になること 第三者の目になること 第三者の目になること

川原章吾/プロデュース本部 第1室 チーフプロデューサー

ユーザーの気持ちを、クライアントにも社内のクリエイティブにも意見できるように

川原章吾

プロデュース本部 第1室 チーフプロデューサー

1977年東京都生まれ、東京育ち。レコードメーカー、プロダクションを経て2015年日本デザインセンター入社。趣味は音楽。もともとプロのDJを目指していた。娘が生まれて東京から引っ越したことでクラブへの足は遠くなったが、ラウンジパーティでDJをすることもある。最近の悩みは、自宅の庭に住み着いたモグラが出ていかないこと。

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こんにちは、プロデューサーの川原章吾です。主にトヨタ自動車の仕事を担当しています。カタログやWebサイトなど媒体はさまざまですが、プロジェクト全体の管理者として、スケジュールや予算管理、制作や撮影の進行などを行っています。

入社して一番インパクトがあった仕事は、トヨタ「プリウス」のカタログ制作です。フルモデルチェンジにあたり掲げられたテーマは「PRIUS!IMPOSSIBLE」。今まで成し得なかった不可能を可能にするという考えから、カタログもこれまでとは違う表現にトライすることになりました。課題はクルマに興味がない若者世代に、どう興味を持ってもらうか。雑誌みたいなカタログはどうか、エンジンの説明の書き口を変えてみてはどうかなど、さまざまなアイデアが飛び交いました。最終的には雑誌「POPEYE」とタイアップしたのですが、雑誌テイストのデザインやコピーはクライアントやユーザーから高い評価を得ることができました。すべてが新しい取り組みで、とてもやりがいのある仕事だったと思います。

仕事をする上で、最終的に何が大事か。それはユーザーの立場から物事を見ることだと思います。クルマで言えば、免許を持っている人すべてがターゲットです。免許の更新に行くと、幅広い年代の方が車の免許を持っているなと改めて思うのですが、その人たちからカタログはどう見えているのか。制作する上でコンセプトも大事ですが、ユーザー視点で自分なりに考えて、クライアントにも社内のクリエイティブにも意見できるように仕事に取り組んでいます。

たぶん、僕がNDCの中で一番自宅が遠いんじゃないかなと思います。毎日1時間15分くらい電車に乗って銀座に通っています。引っ越してわかったのは、田舎には田舎の暮らしがあって、みんな東京のことばかりを考えて暮らしていないということでした。話題のお店やブランドは関係ないんだなと。今、都会の人と田舎の人の気持ちを両方味わって暮らしているので、すごく楽しいです。毎日、長時間移動していると距離に対する感覚が変わるし、リミッターが外れるというか、アクティブになりますよ。でも、遠いです。本当に。今の生活は大好きなんですけど、もう少し近かったらいいのにと思うこともありますね。

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