Jun. 2018

世界中に伝播していく仕事の面白さ 世界中に伝播していく仕事の面白さ 世界中に伝播していく仕事の面白さ

有馬トモユキ/オンスクリーン制作本部 アートディレクター

いいものが純然と広がるダイナミズムが、Webの素晴らしさです

有馬トモユキ

オンスクリーン制作本部 アートディレクター

1985年生まれ。青山学院大学経営学部卒 / 朗文堂・新宿私塾第9期修了。2009年日本デザインセンター入社。コンピューティングとタイポグラフィを軸として、グラフィック、Web、UI等複数の領域におけるデザインとコンサルティングに従事している。朗文堂・新宿私塾講師。武蔵野美術大学基礎デザイン学科非常勤講師。著書に「いいデザイナーは、見ためのよさから考えない」(星海社)がある。

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こんにちは、アートディレクターの有馬トモユキです。デザインセンターは不思議な会社で、デザインの話が分かる人たちが200人以上集まっているところって日本の社会でそんなにないですし、一定方向に必ずこれをやらなきゃいけないとか、必ずここは従わなきゃいけないということも薄いですし、僕の20代の人格形成を助けてくれた大事な場所です。

いまはオンスクリーン制作本部に所属していますが、Webの面白さは伝播に制約がないことですね。いいものが純然と受け入れられていく。かつそれが、世界中の当たり前になっていくようなダイナミズムは常に感じていて、それが素晴らしいと思っています。

アニメーションの仕事が多いのは、世界において共通言語が持てる仕事をしたいと考えていたからです。日本のアニメやゲームは輸出品目として市民権を得ていると思いますが、実際にさまざまな国から反応が返ってくることも多く、自分がこの分野でお手伝いができているとしたら、すごくうれしいですね。

いま注目しているのはVR(仮想現実)やAR(拡張現実)です。この技術の発展は、最終的には人間がさまざまな偏見から解き放たれることにつながると思う。国籍、肌の色、性別などを超えて、好きな自分になれるとか、認知や自己同一性の話に完結していくと思うんですね。ただ、そのときに難しいのが言語なんですよ。例えば僕は日本語話者なので、英語を話すには訓練が必要だと。けれども訓練の障壁が少ない次なる言語がある気がしていてですね、もしかしたら絵文字なのかもしれないし、見たことがない形のものなのかもしれない。僕は最終的には、そこに携わる仕事に就きたいです。

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