椿山荘三重塔

東京は目白、明治の元勲・山縣有朋公が造園した名園椿山荘。
その杜に鎮座する歴史的建造物「三重塔」において、100年に1度とも言われる平成大改修が、
2011年~12年にかけて執り行われました。その記念すべき起工式法要、そして翌年の落慶法要において、
ブランドを活性化する機会としてデザインの立場から何かお手伝いできないか。辿り着いたのは、
見過ごされがちな三重塔そのものの価値をもういちど丁寧に見つめ直すというアプローチでした。

三重塔の価値を
視覚化する

大改修前、三重塔に宿した仏魂を抜く起工式法要のアートディレクションを担当した日本デザインセンター。まず取り掛かったのは、歴史や伝統といったイメージに覆われるが故に見え辛くなりがちな、三重塔の造形そのものにフォーカスするというもの。象徴的な3つの屋根をモチーフとした朱鮮やかなシンボルロゴや、三重塔を部位ごとに解剖し、敢えて写真を使わず線画と文字のみで構成した記念冊子など、最少要素で三重塔を表現することで、その美しさを浮かび上がらせ、価値を改めて問い直しています。ロゴ、ポスター、記念冊子、4曲8双の屏風などを制作。

一貫した
ストーリーを描く

起工式法要から1年。抜いた魂を再び入れる落慶法要が執り行われることとなり、日本デザインセンターが引き続きディレクションを担当しました。3つの屋根をモチーフにしたシンボルロゴを「赤」→「金」に変更し、極めてシンボリックに、生まれ変わった印象を表現。起工式法要から一貫したコミュニケーションを実現しています。また、大改修時の過程や秘話から成る「かわら版ポスター」を制作。大改修を後世に受け継ぐべく、好奇心くすぐる読み物として記録しています。

日本の美を
編集する

落慶法要に際しては、椿山荘の知られざる魅力をテーマごとに丁寧に紐解いた書籍「椿山荘選書・歴史」「椿」を制作。金のシンボルロゴをあしらったパッケージにまとめ参列者への記念品としました。椿山荘選書は、法要終了後、近隣の区立図書館や小学校などへ寄贈され、さらには椿山荘主催の歴史文化講座の教材として活用。アーカイブとしての機能を果たしつつあります。

椿山荘 三重塔
2010-2011

Art Director
Daigo Daikoku
Designer
Daigo Daikoku, Takao Minamidate
Copy Writer
Norimitsu Korekata
Producer
Takuro Nishino

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