アサヒビール

スーパードライは、1987年の発売以来大ヒットを続け、
いまではビールにおけるスタンダードのひとつに
数えられるまでになったアサヒビールを代表する商品です。
辛口というそれまでにない味わいとともに、
その登場を鮮烈に彩ったのは、日本デザインセンターがデザインを手がけた
パッケージを中心に据えた新しい世界でした。

ビールではなくドライビール

スーパードライの商品開発コンセプトに据えられた「Hard & Dry」という考え方をパッケージのデザインに落とし込みました。辛口の切れ味と、ビールらしい美味しさを矛盾することなく共存させ、ドライビールという新しい世界観をつくり出しています。

水滴とアルミ

スーパードライの印象を決定づけたのが、ビールのパッケージ全身に初めて採り入れられたアルミ缶自体の色彩、シルバーの艶めきでした。その理由は、水滴との関係を見ていただくとわかりやすいかもしれません。ビールが持つ美味しさのひとつであるヒンヤリとした冷たさが直感的に伝わってくるはずです。

“パッケージデザインは陳列効果だけでなく、手にとった瞬間の感じ方もとても大切であり、ストーリー性が求められている。
スーパードライで言えば、
メタリックシルバーが核になる。”

――『デザインのポリローグ
日本デザインセンターの50年』P.45より

情報の精錬

一見すると極めてシンプルなラベルには、その存在感を際立てる周到な計算が施されています。上部に掲げられた一本の麦穂は、造形としての情報を極限まで絞り込むことでその象徴性を高め、ラベルの周囲に走らせた薄いストライプは、ラベル面を立体的に浮き上がらせています。

シルバー/赤/黒

色は形以上に認知されやすい性質を持っています。シルバーに赤と黒を組み合わせることで生まれた配色は、見る人にスーパードライを想起させる独特の配色です。この3色のコンビネーションは、発売から25年が経ちさまざまなリファインが施されてきたパッケージの中でも、いまもなお変わらぬ存在感を放ち続けています。

アサヒスーバードライ
2014

Criative Director
Yutaka Sasaki
Art Director / Designer
Yutaka Sasaki
Designer
Hideki Kurita

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