実績紹介

ケーススタディ

アサヒビール

ブランディングの方法や道筋は、企業ごとに異なります。
アサヒビールの場合、パッケージデザインをメディアと考え、
ブランディングの重要な柱と位置づけています。

パッケージデザインを主役にしたコーポレートマークの開発

1986年1月、アサヒビールはCI(コーポレートアイデンティティ)を導入し、イメージ戦略の核となる新しいコーポレートマークの開発を日本デザインセンター(NDC)が担当しました。

マークの開発に際しては、ユーザーが店頭で見て直接手にする商品こそが、企業にとっての重要なコミュニケーション・アイテムであると考え、ビールのパッケージへの表示効果を最重要課題としました。つまり、あらかじめ主力商品のパッケージをイメージしながらコーポレートマークを開発(一般的には、コーポレートマークを決定してから、それぞれの商品パッケージの片隅にデザイン処理するケースが多い)。この戦略に基づいて、マークにコミュニケーションパワーをもたせるためにシンボルマークは用いずに、ロゴタイプのもつ判読性とマークとしての強いシンボル性を融合した、いわゆるロゴマークをコーポレートマークとしました。

朝日からアサヒへ

赤い朝日マークは、ブルーのAsahiへとドラスティックに変化しました。長年の間慣れ親しんできたシンボルマークを捨てることには、古くから支えてきてくれた顧客が離れてしまうというリスクも想定されます。そこで従来のシンボルマークに若干手を加えることで、その時代にふさわしいデザインにするケースも多々見受けられますが、普遍性を欠いて今風にアレンジされたものは、結局古びやすいものです。また、変わったのか変わらないのかユーザーに気づかれないものは、変わっていないのと同じことです。NDCではCI(コーポレートアイデンティティ)導入のお手伝いをする際には、想定しうる様々なリスクを勘案したうえで、長期企業経営戦略に即したデザインによるブランドイメージの統合を実践しています。

アサヒビール旧コーポレートマーク アサヒビール新コーポレートマーク

左:アサヒビール旧コーポレートマーク
右:アサヒビール新コーポレートマーク

企業の資産になるパッケージデザイン

右上がりのラインで統一することで、新しいアサヒビールの活き活きとした躍動感と挑戦を表現したコーポレートマークは、商品パッケージに大きくデザインされ、同時多発的に全国の店先に並ぶことにより、新製品としてのインパクトを与え、企業のCI告知としても有効に機能しました。

商品名より企業名を大きくレイアウトしたこの型破りなデザインは、アサヒブランドをユーザーに強烈に印象づけ、各々の商品が「アサヒのビール」として即座に認知されることにより、アサヒブランド全体の売り上げに貢献。CI導入後20年以上経った現在においてもしっかりと機能している企業名が大きいデザインは、ユーザーの心の中に「企業の製品に対する自信の現れ」としての認識が進み、アサヒビールの品質ブランドという情報価値を生み出し、企業の資産として確実に積み上げられています。

アサヒ生ビール

アサヒ生ビール

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