台南市美術館
台南市美術館

6 19, 2020

台南市美術館

VI、サイン計画、環境アートを担当しました。
ロゴタイプは繁体字を扁平に圧縮した時に見られる精緻な造形を
直線を強調したデザインとして表現しています。
繁体字を用いている台湾の美術館を意識したロゴタイプです。

シンボルマークは、建築を特徴づけている「五角形」の構造体と、
ミュージアムの頭文字の「M」を融合させました。
線で構成された造形は、様々な形状に可変、展開することも可能です。

美術館は近現代館(1館)と当代館(2館)の二つの建築で構成されています。
近現代館(1館)は台南市の歴史文化財である旧台南警察署のリニューアル、
当代館(2館)は坂茂建築設計と台湾の建築家、石昭永との共同設計です。
VIによって、建築的に正反対のイメージの1館と2館に強い連携が生まれます。

サインのために独自な数字もデザインしました。
可読性がよく、人の注意を喚起するかたちは、数字だけで駐車場を楽しくします。
棟を表示するアルファベットは縦長にデザインされていて、
複雑な建築の中を歩き回るための道標として効果的に機能します。

2館の地下駐車場の3号出入には、
原研哉と建築事務所NOIZが手がけた環境アート「Shadow in Motion」があります。
自然光を、特殊な配列を持つルーバーを介して印象的に体験できる装置で、
無味乾燥な、地下駐車場空間への出入りに、潤いをもたらせます。
AD: Kenya Hara
D: Kenya Hara, Hiroaki Kawanami, Megumi Ohno, Dai Yongqiang
Pr: Yang Fan
低空飛行JAPAN HOUSEへのコンテンツ提供
低空飛行JAPAN HOUSEへのコンテンツ提供

6 12, 2020

低空飛行
JAPAN HOUSEへのコンテンツ提供

新型コロナウイルス感染症対策に伴い、
閉館を余儀なくされているJAPAN HOUSEに、
Webサイト「低空飛行」がコンテンツを提供しました。
JAPAN HOUSE LONDON では特設ページが設けられ、
12箇所にわたる日本の深部を紹介しています。


JAPAN HOUSE
ロンドン、ロサンゼルス、サンパウロの
3都市にかまえた外務省の対外文化発信拠点。
「日本を知る衝撃を世界へ」といった方針の下、
世界の人々に向けて、日本への新鮮な興味を喚起していく。

https://www.japanhouse.jp/

低空飛行
原研哉本人が場所を選定し、日本各地に足を運び、
写真、映像、文、編集を自身で手がけながら
日本の深部を紹介するWebサイト。

https://tei-ku.com/
AD: Kenya Hara
D: Kenya Hara, Xin Zhong, Hiroshi Hosokawa, Nana Miyazaki
Pr: Yoshifumi Nabeta
無印良品 京都山科店
無印良品 京都山科店

6 05, 2020

無印良品 京都山科店

関西最大級の無印良品店舗となる、
無印良品 京都山科店のオープンビジュアル、サイン計画をご覧ください。
同店は食品フロアに京都周辺のベーカリーや豆腐店などを迎え入れ、
地元の生産者と消費者をつなぐことを目的とした店舗です。

オープンビジュアルでは、
パンが調理される工房、養鶏場の鶏や畑で野菜を収穫する農家など、
現代の消費者が目にすることの少なくなった
売り場に並ぶ以前の、食の現場の生々しさや熱量に焦点を当てています。

フードコートでは初の試みとして
地元周辺の食の専門店を迎え入れるにあたり
漢字一字で表した内照式サインを設置することで、
飲食店が醸し出す賑わいを活かしながら
どこに何の料理があるのか遠くからでも明快にわかる
スムーズな動線を設計しています。

お近くにお越しの際は、是非お立ち寄りください。
AD: Kenya Hara
D: Yumi Uehara, Saiko Kanda, Tomomi Kitamura
C: Kyoko Nagase, Saki Shiraishi
Ph: Kentaro Kumon*
*社外
無印良品 欧州プロモーション
無印良品 欧州プロモーション

5 29, 2020

無印良品 欧州プロモーション

無印良品のスイス国内初店舗「MUJI Zurich Glatt」に続き、
フィンランドでは欧州最大旗艦店となる「MUJI Kamppi Helsinki」がオープンしました。原デザイン研究所では、これら欧州新店舗の連動告知ヴィジュアルを手がけています。

オープン告知ヴィジュアルでは、
大型家具から小型収納雑貨にまで展開している
無印良品のモジュールシステム(ステンレスユニットシェルフ)を
スイスの雄大な大自然が広がる山麓や、
フィンランド発祥の文化であるサウナ小屋に配しています。
このヴィジュアルを通して、
自社製品だけでなく各国の文化や暮らしを受け容れる、
欧州での無印良品の在り方を発信しました。
AD: Kenya Hara
D: Saiko Kanda
Ph: Takashi Sekiguchi* (Advertisement), Chikako Harada* (Portfolio)
Pr: Satoshi Muraki
* 社外
呉中絶技
呉中絶技

5 22, 2020

呉中絶技

台湾の古美術収集家、黃玄龍氏の依頼による書籍プロジェクト。
氏が所有する筆、硯、墨、文鎮、水滴、印など、
銘品揃いのアンティーク・コレクションからさらに 100 点を厳選し、
上田義彦氏が撮影を、原デザイン研究所が書籍デザインを担当しました。
依頼主から「コスト不問」という言葉を聞いた初めての体験でありました。
紙質、印刷、造本、布、版型など、必要な条件を妥協なく追求しましたが、
結果として、黒くミニマルな「情報の彫刻」が誕生しました。
関係者に贈呈するための特装本には、
四方帙の中に別装丁のオリジナルプリントが一枚添えられています。
贈答用は縦組み、販売用は横組みと異なりますが、
双方を見比べても違和感のない組版を設計しています。
AD: Kenya Hara
D: Kenya Hara, Shimpei Nakamura
Ph: Yoshihiko Ueda*
*社外
モリサワ・カレンダー 2020
モリサワ・カレンダー 2020

5 15, 2020

モリサワ・カレンダー 2020

文字をテーマに毎年展開されている「モリサワ・カレンダー 2020」を担当しました。
2020年のテーマは、平安時代の「かな」。
中国より伝来した漢字から生まれた「かな」は、書のプロセスの中で、
腕や手のあらゆる関節の回転運動を経て、
溶け出すような曲線の造形へと変容していきます。
特に平安時代の「かな」は、純粋な造形物としてみても、
世界に類例のない、美しいオブジェクトとして見ることができます。
ここではその造形を楽しむべく、原型を再現しつつも、
ひと月おきに部分を大胆に拡大したものを展開しています。
余白の妙や、改行の間合い、そして枯れた料紙の美とともに、
平安を代表する書家、小野道風(伝)が生み出す文字のフォルムをご堪能ください。
なお、当カレンダーは、実用性をふまえつつ、空間に寄与するものという趣旨で、
玉(数字)は漢数字を主体に構成し、和のしつらいを意識したデザインとしています。
ぜひ、壁にかけてお使いください。

本作品は、「第71回 全国カレンダー展」で日本印刷産業連合会 会長賞および第1部門 金賞を受賞しました。
AD: Kenya Hara
D: Kenya Hara, Megumi Kajiwara
Ph: Takashi Sekiguchi*
Pr: Yoshifumi Nabeta
社外*
AGF「煎」リニューアル
AGF「煎」リニューアル

5 08, 2020

AGF「煎」リニューアル

「煎」は緻密な風味設計と焙煎技術により生まれた、
日本人の繊細な味覚に寄り添う珈琲です。
原デザイン研究所では商品の全面リニューアルにあたり、
パッケージ、ロゴタイプ、Webサイトのデザインを担当しました。

簡潔なパッケージは「煎」の繊細な世界観を表現しながらも、
ロゴタイプに焙煎豆をあしらい、珈琲であることを明確に伝えています。
一方、和菓子店舗限定パッケージでは、日本の織物に用いられる縞模様を採用し
伝統的でありながらモダンな印象にまとめることで、
珈琲と和菓子の調和を図っています。

Webサイトでは、揺れる水面のモーショングラフィックによって
豊かな香りが穏やかに移ろいゆく様子を表現。
商品コンセプトや味わい、焙煎技術など、「煎」の情報を漏れなく収めながら、
ワンスクロールで簡潔にまとめています。

また、建築家の長谷川豪氏が設計を手がけた
京都の上賀茂神社境内にあるお休み処<神山湧水珈琲|煎>において
のれん、ロゴタイプ、カップ、サインなどの
コミュニケーションデザインを担当しました。
ここでは境内を流れる神山湧水で淹れた特別な煎をお楽しみいただけます。

「煎」Webサイトは下記URLからご覧ください。
https://sen.agf.jp/
AD: Kenya Hara
D: Kenya Hara, Kaoru Matsuno, Yumi Uehara, Xin Zhong,
Hiroshi Hosokawa, Nana Miyazaki, Tomoko Nishi
C: Mariko Hara
Web: Kohey Shimizu
CG: Yuuki Saito, Kenichi Fujita
Pr: Yoko Tsuruta
「MUJI INFILL 無印良品 家装」事業開始。
「MUJI INFILL 無印良品 家装」事業開始。

5 01, 2020

「MUJI INFILL 無印良品 家装」事業開始。

「MUJI INFILL 無印良品 家装」は、無印良品が中国で初めて展開する内装サービスです。

2018年に北京で開催した『HOUSE VISION 2018 BEIJING EXHIBITION』にて
「有住×原デザイン研究所」が提案した住空間を、無印良品とともに商品開発をおこないました。

MUJI INFILLは、背面や側面という境界域(Edge)を活用することで、空間に最大効率をもたらす家具、
そして、無印良品が培ってきたモジュールシステムを完璧に内包する収納を軸として、
床、壁、天井の施工に始まり、収納、キッチン、ソファ、ベッド、シャワー、バス、 トイレといった暮らしの基本を、
ご希望の住空間にぴったりのサイズに編集・設計し、施工の完了まで一貫してお手伝いするシステムです。

第一弾となるモデルルームは「無印良品 青島銀座商城」旗艦店のB1階と、同建物の2階にオープンしました。
今後、上海をはじめとする都市でも展開していきます。
日本からもご注目ください。

https://www.muji.com.cn/cn/mujiinfill/

CD, AD: Kenya Hara
D: Kenya Hara, Hiroyuki Sato, Kaoru Matsuno
C: Kenya Hara, Saki Shiraishi
Ph/Movie: Taiki Fukao
Web: Xin Zhong, Kohei Shimizu*
Animation: Hiroshi Hosokawa, Kenichi Hashimoto*
I: Megumi Ohno
PM: Reiko Yamaguchi
Pr: Satoshi Muraki, Deng Yu, Ping Xi

4 24, 2020

陽の家

無印良品の家、5年ぶりの新作となる「陽の家」。
原デザイン研究所は時間をかけてデザイン監修を行い、
動画制作をはじめ、SPツールも手がけています。
ゆったりとした土地が手に入る地域なら、住居は平屋が快適です。
「陽の家」には庭と仲良くする工夫がつまっています。
天気の良い週末は、テーブルを庭に出して、
木陰の下で朝食の時間をゆっくり過ごしてみる。
本来なら室内で行われる営みを庭に出してみることで、
風土や環境の恵みにあらためて気がつくはずです。
大開口によって生み出される水平のつながりが、
室内から庭、そして家の周辺へとグラデーショナルに連続し、
庭は爽快なリビングに生まれ変わります。
また、作り付けの家具を工夫し、家具に背面をなくすことで、
限られた空間がより広く感じられるようになりました。
都市では実現しにくい内外のつながりを持つ「陽の家」は
現代の住まいづくりの、気持ちのいい答えになっているはずです。
CD, AD: Kenya Hara
D: Kenya Hara, Hiroaki Kawanami, Saiko Kanda
C: Takuya Seki
Ph: Kentauros Yasunaga*
Movie: Taiki Fukao
CG: Kenichi Hashimoto*
music: heima*
Pr: Satoshi Muraki, Shogo Imai
無印良品 消費税込み価格プロモーション
無印良品 消費税込み価格プロモーション

3 18, 2020

無印良品 消費税込み価格プロモーション


2019年の消費税増税に際して、
無印良品の商品価格には予め消費税が含まれていることを
伝えるプロモーションを手がけました。

理解と共感に届きにくい訴求事項を、
生き物を使ったアニメーションで
誰にでも分かるよう明快に表現。
あえてこれまでの無印良品とは異なる方法を用いることで
コミュニケーションの起爆剤となることを意図しています。

全国の無印良品のほか、webサイトや
トレインチャンネル、主要駅でのデジタルサイネージ等で
増税前から増税後の半年に渡り展開しました。

AD: Kenya Hara
D: Kenya Hara, Yukiyo Nemoto, Hiroshi Hosokawa
C: Kyoko Nagase
Animation: Sachiko Hiraoka (OTAMIRAMS)*
I: Yukiyo Nemoto
Pr: Atsushi Matsumoto
*社外